海外病院での治療費事例から見た海外旅行保険の大切さ
公開日:2020年6月25日
最終更新:2020年6月29日
今まで海外で一度もトラブルに遭ったことがない方や健康な方の中には、「旅行に行くために保険に加入するのはもったいない」と考える方もいるかもしれません。
しかし、「旅行にトラブルはつきもの」とも言いますし、それが海外であればそれは尚更のことです。
今までトラブルに遭ったことがなくても、今回の旅行でトラブルに遭わないとは限りません。
例えば海外で病気になったりケガをして医療機関にかかると、海外では健康保険を使っての治療が受けられないため、その治療費は日本にいるとき以上に費用がかかることが多くあります。
国によっては外来診療だけで数万円はかかりますし、もし中長期の入院をすれば何百万円もの治療費にもなります。
海外で病院にかかったときの治療費例
保険会社が公表している高額支払い事例からも、その治療費の高さがうかがえます。
(出典元:AIG損害保険会社「海外旅行で身近に起こるトラブルの具体例」より)
事例1:約5,105万円の治療救援費(アメリカ)
急性心筋梗塞で倒れる。現地で2度の手術を受け、約40日の入院をする。医療専用機で日本へ搬送された。
事例2:約2,374万円の治療救援費(ハワイ)
脳卒中で倒れICUに緊急搬送。17日間現地で入院の後、医療専用機で日本へ搬送された。
事例3:約993万円の治療救援費(フランス)
道でつまづき転倒し、大腿骨を骨折。看護師と共に、ビジネスクラスにて帰国。
もし海外旅行保険に加入していなければ、これらの金額は全額自己負担で支払うこととなります。
慣れない海外だからこそ、トラブルが起きやすい!
海外の治療費がいかに高額であるかご理解いただけたと思います。
そもそも、海外ではトラブルが起きやすいのです。
差ぼけや気候の違いなどが体に与える疲労は思っている以上に大きなもので、健康な方でも体調を崩しやすくなってしまいます。
せっかく海外旅行だからとスケジュールを詰め込み過ぎてしまうのも負担の一因ですね。
海外旅行保険の役立つ付帯サービス
海外旅行保険には、治療費補償以外にも様々な場面で役立つサービスが付いています。
最寄りの現地医療機関を日本語で案内してくれたり、窓口での治療費支払いが不要なキャッシュレス治療が出来る提携医療機関を紹介してもらうことが出来ます。
また診察時の英語や現地語でのやりとりに不安がある方は、通訳派遣サービスが付いた海外旅行保険もありますので、保険会社に確認して活用すると良いでしょう。
最後に
海外旅行を楽しむ日本人が増えてきたことに伴って、外務省はHPで「予期できないトラブルに備え、海外旅行保険には必ず加入しておくことをおすすめします。」と載せています。
それだけ多くの日本人旅行者が海外旅行中の病気やケガなどにより多額の損害を被ってきたのでしょう。
これから海外旅行を予定されている方も、ぜひ海外旅行保険の重要性を認識されて、万全の備えをして海外旅行を楽しまれてください。